タイ北部に位置するチェンマイはかつてランナー王国として栄えた歴史ある古都であり、古くからの寺院や遺跡の数々が点在しています。チェンマイの歴史と共に歩んできたムーンサーン寺院には日本語で書かれた慰霊碑が静かにひっそりと立っています。慰霊碑の銘板には以下の文字が刻まれています。
「戦友よ安らかに眠れ―1970年2月2日吾戦友一同タイ国のこの戦跡を訪れ亡き戦友の慰霊法要を営み謹んでこの銘を納む (於チェンマイ・野戦病院跡)」
第二次世界大戦当時、チェンマイはインパール作戦の駐屯地となり、このムーンサーン寺院には野戦病院がありました。そしてこの地で多くの日本兵がお亡くなりになられました。
慰霊碑は奇跡的に祖国へ帰国の叶ったご戦友によって建立されたものです。
毎年8月15日終戦の日に、この慰霊碑の前にてチェンマイで戦没された方々を追悼する慰霊祭を執り行なっております。